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ジャイロキャノピーの「ミニカー」改造

 ホンダ「ジャイロキャノピー」は、3輪(後輪が2つある)の普通の原付です。
 後輪のトレッド(軸距)が500mm以上になるように改造すれば、「ミニカー」として登録できます。ナンバープレートは水色になります。
 ミニカーは、普通の原付と違って、法定最高速度が時速60km(私の初期型ジャイロキャノピーTA02−100ではマフラーの芯を焼いてみても性能的に時速50kmぐらいが限度ですが)、ヘルメット不用(安全のために着用を強くお勧めします)、二段階右折不用、となります。第一種普通自動車運転免許証が必要です。
 トレッドを広げる簡単な改造をし、改造内容を示す写真を添えた届出書を市町村に提出すれば、その場でナンバープレートが交付されます(下に、実際に提出した写真を縮めて示してありますが、こんな粗雑な内容で充分なのです)。新規登録の場合は、所有を証明する書類(販売証明書など)も必要です。(自治体によっては、車体番号の拓本が必要なこともあるそうです)
 軽自動車税は、掛川市の場合、普通の原付が年1000円なのに対し、ミニカーは年2500円。
 自賠責は普通の原付と同様で、任意自動車保険(自家用普通自動車)のミニバイク特約は少なくとも私の場合(安田火災海上)には普通の原付と同様でした。
 トレッドを広げるには、車輪とハブの間にスペーサを噛ませるのが、最も簡単です。スペーサは、自分で作るのは面倒ですが、幸いなことに一万五千〜二万円程度で販売されています(安い代わりに、肉抜き等をしてないので、アルミ合金の塊で、重いですが)。インターネットを「ジャイロキャノピー & ミニカー & スペーサ」で検索すれば、すぐに見付かります。適合車種に注意してください(「ジャイロX」用を買わないように)。尚、私が買ったスペーサは、添付のボルトが少し短かったです(ボルトの先端はナットの先にボルト径ぐらいの長さだけ飛び出すべきなのですが、機械工学の素人が用意したらしく、ぎりぎりナットの奥まで入る長さでした)。
 尚、リアフェンダは、法的には不用ですが、見栄えが良くないし、雨天時に後方車両に迷惑なので、私は作る予定ではいます。時間がなくて、まだ作ってありません。


               改造自動車等届出書

掛川市役所 市民税課 様

              掛川市○○○△△△番地

              磯津千由紀

┌────┐
│申請理由│
└────┘
 この度,総排気量49mlの原付3輪の乗り物(ホン
ダ ジャイロキャノピー A−TA02型)を改造いたし
ました。
 主な改造点として、後輪の軸距を、元の430mmか
ら、スペーサ(片側40mm、両側の合計80mm)追
加により、510mmに変更したものです。
 この変更により、道路交通法で定められているミニカー
(総排気量50ml未満の普通自動車)の車両分類に当
てはまり、事実上、原付の登録が不可能のため、ミニカー
登録(水色ナンバープレート交付)での登録申請を致し
たく、ここにお願い申し上げます。




上記の改造による一切の責任は私が負います。

              平成  年  月  日

              磯津千由紀


改造前の軸距


スペーサとボルト

車輪

車輪にスペーサをあてがったところ

改造後の軸距

最終更新2007年6月14日 磯津千由紀

追加:2009年10月以降の車両

 時速45kmぐらい(メータ読み)が限度です。

 あいおい損保の任意自動車保険(自家用普通自動車)のミニバイク特約は普通の原付と同様。
2010年6月7日 磯津千由紀